2010年 04月 06日
妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
先週の日曜日、国立文楽劇場へ・・・

あらすじ <by Wikipedia>
(大化の改新(645年)前後を舞台としており、時代設定としては義太夫狂言中かなり古い。)
大序
大内の段
天智天皇は病に侵され盲目となり、政治が乱れている。そのすきを狙った蘇我蝦夷は中臣鎌足に濡れ衣を着せて失脚させる。鎌足の娘采女の局は身に危険が及び、宮中を脱出する。
春日野小松原の段
大判事清澄と太宰の後室定高は領地争いで対立している。だが、清澄の子久我之助と定高の娘雛鳥は恋仲である。二人が仲良く恋を語っているところへ采女の局が逃げてくる。久我之助は采女の局を変装させて窮地を救う。
蝦夷館の段
蝦夷の子入鹿は、父の暴挙に怒り座禅をしているが、思いつめて父に意見する。怒った蝦夷は妻を斬り、入鹿に謀反の連判状を渡すよう詰め寄るが、蝦夷謀反の取り調べに大判事清常と安倍中納言が来る。入鹿は大判事に連判状を渡し、父を追い詰め切腹させる。だがこれはすべて父に代わり帝位を握ろうとする入鹿の計略であった。入鹿は父蝦夷が白い牡鹿の血を妻に飲ませて産ませたため、超人的な力を持ち、日本の支配者たらんことを宣言し宮中に攻め入る。
第二段
猿沢池の段
盲目の帝は采女が猿沢池に身を投げたことを聞いて、池に行幸する。そのとき凶事の知らせ。入鹿が宮中に乱入し、帝位を称したというのだ。鎌足の息子・藤原淡海は、帝を猟師芝六実は家臣玄上太郎の家に匿う。
芝六住家の段
山中の芝六の家は帝が逃げ込んだことで、にわか仕込みの宮中に早変わり。多数の官女公家がつめかけ、そこに借金とりが催促に来るわ、無聊を慰めるため帝に万歳を披露するなど大騒ぎである。芝六は、入鹿を滅ぼすには爪黒の鹿の血と嫉妬深い女の血が必要と知り、禁を破って葛篭山で爪黒の神鹿を射殺す。その罪を芝六の子・三作が引き被り、石子詰の刑を受けようとするが、鎌足の働きで助けられ、采女と神鏡も見つかる。神鏡の力で帝の眼も治る。こうして鎌足による反撃が始まる。
第三段
花渡しの段
権力を手にした入鹿は暴政の限りを尽くす。清澄と定高に久我之助をわが家臣に、雛鳥を我が側室にせよと無理難題を言い渡し、花の枝を渡して返事に吉野川に流せと命令する。
山の段
清澄と定高は思いにふけりながらそれぞれの屋敷に帰る。両家は吉野川を挟んで満開の桜の妹山、背山に住む。清澄、定高とも過去の行きがかりを捨て、涙ながらに子を手にかける。たがいに相手の子の命を救おうとするのだが、川ごしに双方とも死んだことを知り、「嫁入り道具、行器、長持犬張子、小袖箪笥の幾さおも、命ながらへ居るならば、一世一度の送り物、五丁七丁続く程」の華やかにも悲しい床の浄瑠璃に合わせ、定高は雛鳥の首を雛人形とともに川に流し大判事に受け取らせる。こうして二人は死して夫婦となる。
第四段
杉酒屋の段
三輪山のふもとの杉酒屋の娘・お三輪は、隣に住む烏帽子折の美男子・園原求女に一目ぼれする。求女こそ藤原淡海の世を忍ぶ姿であった。だが、求女には入鹿の娘橘姫という恋人がいた。求女は入鹿屋敷に潜入するため、姫の裾に赤糸をつけて跡を追う。お三輪も求めの裾に白糸をつけて追跡する。
道行恋苧環
求女をめぐる橘姫、お三輪の争いを、夜の春日大社を舞台に所作事で演じる。原作は布留(ふる)の社=石上神宮が舞台。2003年歌舞伎座の上演では人形振りで演じられた。
第五段
三笠山御殿(金殿)の段
入鹿が家臣たちを侍らせて宴会をしている。そこへ難波の猟師・鱶七が鎌足の使いと称してやってくる。いぶかる入鹿に鱶七は、家臣になるという鎌足の手紙を見せるが、納得しない入鹿は実否をただすまで鱶七を人質にせよと言い棄てて奥に入る。豪胆な鱶七はさまざまな罠にもびくともせず、悠々と奥に入る。(鱶七上使)
「されば恋する身ぞつらや。出ずるも入るも、忍ぶ草、露踏み分けて橘姫」の床の浄瑠璃の言葉どおり、橘姫が帰ってくる。そのあとを赤い糸をしるべに求女が追ってくる。橘姫は求女に、妻になるため、命にかけて入鹿が所持する十握の宝剣を奪うことを誓う。(姫戻り)
「迷いはぐれし、かた鶉、草の靡くをしるべにて、いきせきお三輪は走り入り、」の浄瑠璃になり、お三輪は糸が切れてようように御殿にたどりつく。来かかった豆腐買いの女から二人が夫婦になることを聞いてあせる。建物に入ろうとして官女たちに止められ、さんざんに嬲られる。心傷つき帰ろうとするお三輪の耳に、花嫁をはやす声が聞こえる。ついに嫉妬に狂ったお三輪は、髪振り乱し建物に入ろうとすると、鱶七に刺される。鱶七は実は鎌足の家臣・金輪五郎。五郎はお三輪に、「女悦べ。それでこそ天晴高家の北の方、命捨てたる故により、汝が思う御方の手柄となり入鹿を滅ぼす術の一つ、オゝ出かしたなあ。」と声をかける。主君の命を受け、入鹿を討つべく来たのであるが、爪黒の鹿の血と嫉妬に狂う女の生血を鹿笛にかけて吹けば、入鹿の力が衰えることを知り、不憫ながらもお前を刺したと告げる。お三輪は自己犠牲が恋人・求女、実は藤原淡海のためになることを知り、嬉しげに死んでいく。(竹雀)
入鹿誅伐の段
鹿笛の霊力で魔力の衰えた入鹿は討たれ、めでたく帝は復位、平和が訪れる。志賀の都で忠臣たちへ恩賞が授与され、久我之助と雛鳥の供養が行われる
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あらすじ <by Wikipedia>
(大化の改新(645年)前後を舞台としており、時代設定としては義太夫狂言中かなり古い。)
大序
大内の段
天智天皇は病に侵され盲目となり、政治が乱れている。そのすきを狙った蘇我蝦夷は中臣鎌足に濡れ衣を着せて失脚させる。鎌足の娘采女の局は身に危険が及び、宮中を脱出する。
春日野小松原の段
大判事清澄と太宰の後室定高は領地争いで対立している。だが、清澄の子久我之助と定高の娘雛鳥は恋仲である。二人が仲良く恋を語っているところへ采女の局が逃げてくる。久我之助は采女の局を変装させて窮地を救う。
蝦夷館の段
蝦夷の子入鹿は、父の暴挙に怒り座禅をしているが、思いつめて父に意見する。怒った蝦夷は妻を斬り、入鹿に謀反の連判状を渡すよう詰め寄るが、蝦夷謀反の取り調べに大判事清常と安倍中納言が来る。入鹿は大判事に連判状を渡し、父を追い詰め切腹させる。だがこれはすべて父に代わり帝位を握ろうとする入鹿の計略であった。入鹿は父蝦夷が白い牡鹿の血を妻に飲ませて産ませたため、超人的な力を持ち、日本の支配者たらんことを宣言し宮中に攻め入る。
第二段
猿沢池の段
盲目の帝は采女が猿沢池に身を投げたことを聞いて、池に行幸する。そのとき凶事の知らせ。入鹿が宮中に乱入し、帝位を称したというのだ。鎌足の息子・藤原淡海は、帝を猟師芝六実は家臣玄上太郎の家に匿う。
芝六住家の段
山中の芝六の家は帝が逃げ込んだことで、にわか仕込みの宮中に早変わり。多数の官女公家がつめかけ、そこに借金とりが催促に来るわ、無聊を慰めるため帝に万歳を披露するなど大騒ぎである。芝六は、入鹿を滅ぼすには爪黒の鹿の血と嫉妬深い女の血が必要と知り、禁を破って葛篭山で爪黒の神鹿を射殺す。その罪を芝六の子・三作が引き被り、石子詰の刑を受けようとするが、鎌足の働きで助けられ、采女と神鏡も見つかる。神鏡の力で帝の眼も治る。こうして鎌足による反撃が始まる。
第三段
花渡しの段
権力を手にした入鹿は暴政の限りを尽くす。清澄と定高に久我之助をわが家臣に、雛鳥を我が側室にせよと無理難題を言い渡し、花の枝を渡して返事に吉野川に流せと命令する。
山の段
清澄と定高は思いにふけりながらそれぞれの屋敷に帰る。両家は吉野川を挟んで満開の桜の妹山、背山に住む。清澄、定高とも過去の行きがかりを捨て、涙ながらに子を手にかける。たがいに相手の子の命を救おうとするのだが、川ごしに双方とも死んだことを知り、「嫁入り道具、行器、長持犬張子、小袖箪笥の幾さおも、命ながらへ居るならば、一世一度の送り物、五丁七丁続く程」の華やかにも悲しい床の浄瑠璃に合わせ、定高は雛鳥の首を雛人形とともに川に流し大判事に受け取らせる。こうして二人は死して夫婦となる。
第四段
杉酒屋の段
三輪山のふもとの杉酒屋の娘・お三輪は、隣に住む烏帽子折の美男子・園原求女に一目ぼれする。求女こそ藤原淡海の世を忍ぶ姿であった。だが、求女には入鹿の娘橘姫という恋人がいた。求女は入鹿屋敷に潜入するため、姫の裾に赤糸をつけて跡を追う。お三輪も求めの裾に白糸をつけて追跡する。
道行恋苧環
求女をめぐる橘姫、お三輪の争いを、夜の春日大社を舞台に所作事で演じる。原作は布留(ふる)の社=石上神宮が舞台。2003年歌舞伎座の上演では人形振りで演じられた。
第五段
三笠山御殿(金殿)の段
入鹿が家臣たちを侍らせて宴会をしている。そこへ難波の猟師・鱶七が鎌足の使いと称してやってくる。いぶかる入鹿に鱶七は、家臣になるという鎌足の手紙を見せるが、納得しない入鹿は実否をただすまで鱶七を人質にせよと言い棄てて奥に入る。豪胆な鱶七はさまざまな罠にもびくともせず、悠々と奥に入る。(鱶七上使)
「されば恋する身ぞつらや。出ずるも入るも、忍ぶ草、露踏み分けて橘姫」の床の浄瑠璃の言葉どおり、橘姫が帰ってくる。そのあとを赤い糸をしるべに求女が追ってくる。橘姫は求女に、妻になるため、命にかけて入鹿が所持する十握の宝剣を奪うことを誓う。(姫戻り)
「迷いはぐれし、かた鶉、草の靡くをしるべにて、いきせきお三輪は走り入り、」の浄瑠璃になり、お三輪は糸が切れてようように御殿にたどりつく。来かかった豆腐買いの女から二人が夫婦になることを聞いてあせる。建物に入ろうとして官女たちに止められ、さんざんに嬲られる。心傷つき帰ろうとするお三輪の耳に、花嫁をはやす声が聞こえる。ついに嫉妬に狂ったお三輪は、髪振り乱し建物に入ろうとすると、鱶七に刺される。鱶七は実は鎌足の家臣・金輪五郎。五郎はお三輪に、「女悦べ。それでこそ天晴高家の北の方、命捨てたる故により、汝が思う御方の手柄となり入鹿を滅ぼす術の一つ、オゝ出かしたなあ。」と声をかける。主君の命を受け、入鹿を討つべく来たのであるが、爪黒の鹿の血と嫉妬に狂う女の生血を鹿笛にかけて吹けば、入鹿の力が衰えることを知り、不憫ながらもお前を刺したと告げる。お三輪は自己犠牲が恋人・求女、実は藤原淡海のためになることを知り、嬉しげに死んでいく。(竹雀)
入鹿誅伐の段
鹿笛の霊力で魔力の衰えた入鹿は討たれ、めでたく帝は復位、平和が訪れる。志賀の都で忠臣たちへ恩賞が授与され、久我之助と雛鳥の供養が行われる
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by ykiki28
| 2010-04-06 15:23
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