京都文化博物館で開催されている
ギッター・コレクション展
アメリカ・ニューオーリンズのギッター・コレクションは、個性溢れる日本美術コレクションのひとつとして知られています。
レーザー治療を専門とする眼科医、ギッター博士は、1963年から65年までの日本滞在を機に、日本美術の蒐集を始めました。日本美術の持つ「純粋で、シンプルで、素朴な」美しさ、とりわけ墨線の持つ多様な表現に魅せられ、最初、禅画をコレクションの中心に据えましたが、その後、文人画、円山四条派、琳派、浮世絵、奇想の画家へと幅を広げ、円山応挙、伊藤若冲、俵屋宗達、酒井抱一など江戸時代を代表する画家たちの一大コレクションを築き上げました。
この展覧会は、ギッター・イエレン財団の所蔵する日本美術コレクションの中から、江戸絵画を中心とする優品を選りすぐり、日本で初めて本格的にその全容を紹介するものです。アメリカ人の見た日本美術という視点から、「若冲と奇想の画家たち」「琳派の多彩」「白隠と禅の書画」「自然との親しみ」「理想の山水」「楽しげな人生」という六つのセクションに分けて構成いたします。若冲や蕭白の卓越した画力、琳派の瀟洒なデザイン、禅画のユーモア溢れる画風と豊かなイマジネーション、そして山水画、花鳥画、浮世絵に見られる自然や日常生活へのあたたかなまなざしは、われわれに改めて江戸絵画の奥深さに気づかせてくれることでしょう。
お江戸好きのこの私
行かねばならぬ!!と、昨日行ってまいりました~!
なんか、ギッターさんと好みが一致するみたいに
まさにキキ好みがいっぱい!
若冲さんはむろんのこと
今回、特に心惹かれたのは
長澤蘆雪さんの「月に雲図」
輪郭線を取らずに白く残す外隈の手法による月
ぼ~ぉっとかかる雲が
より鮮明に月を表現させているみたい。
ええなあ~!っと、しばらく見ていた!!
今回、優れた絵画もさることながら
その絵を縁取る 表具にも注目
(表具とは・・・紙・布などをはって、巻物・掛け物・帖(じょう)・屏風(びょうぶ)・ふすまなどに仕立てること。表装。)
ルーベンスの絵に近代的な額縁が似合わないように、江戸絵画にもそれに見合った表具が必要。
表具自体は目立たず、絵を引き立たせなければならない。
なのに
中に何点か絵の周りが際立っているものがあった。
中の絵も負けていないのだけど・・・
双方が引き立っていたみたい。
布地はどんなのを使っていたのかよくわからないけど
深緑と紫がかった小豆色の組み合わせって珍しいよね!!
ギッターさんの趣味なのかな?
表具師さんが凄いのか?
写真がないのが残念
図録にも載っていないし
もう一度、見に行きたいな~~!!